ステインについて
2024/07/01
歯にステインが付着する原因
歯の黄ばみは、歯の外側に色がつく外因性による変色、歯の内側が変色する内因性のものの2種類があります。ステインは歯の外側についた着色汚れを指すので、外因性になります。ステインは時間経過によって少しずつ歯に付着していくため、放置するほど落としにくくなるのが特徴です。そのため、ステインが蓄積する前にケアする必要があります。
原因は食べ物の色素
ステインが歯に付着する原因は、食べ物や飲み物に含まれる色素やタバコのヤニです。これが歯のエナメル質の表面にあるタンパク質と結びつき、蓄積していきます。ただ単に歯に汚れがついているわけではないので、1度ステインがつくと、歯磨きやうがいをしても簡単に落とすことはできません。とくにコーヒーやお茶、赤ワイン、チョコレートなどのポリフェノールやタンニンが多く含まれる食べ物はステインが歯につきやすいため、これらの食べ物や飲み物を日常的に摂取することで歯が黄ばみやすくなります。
どんな食べ物がステインになりやすいのか?
ステインの原因となる色素や成分を多く含む食品
アントシアニン | ブルーベリー・ブドウ・プルーン |
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カロテン | 緑黄色野菜・野菜ジュース |
ターメリック | カレーライス |
カカオマスポリフェノール | チョコレート・ココア |
タンニン・カテキン | お茶・りんご・ブドウ・バナナ・柿 |
イオウ成分 | 玉ねぎ・にんにく・エシャロット |
豆腐を食べても黄ばむ⁉ 大豆製品はポリフェノールの一種
大豆に含まれるイソフラボンはポリフェノールの一種で、豆腐などの大豆製品豆腐、納豆、豆乳などは大豆イソフラボンが多く含まれます。一見するとステインになりそうにない白い豆腐もポリフェノールが含まれているとは意外です。その他醤油やみそ調味料も着色の原因となるので気を付けてください。
正しいブラッシングできてますか?
美味しい食事を楽しみながら健康とキレイな歯を守りましょう
毎日生活するなかで歯に一切ステインがつかないようにすることはできません。着色汚れを歯磨きの際にごしごしと強く磨いてはいませんか?歯の表面に細かな傷があると色素が入り込みやすくなり、ステインの沈着につながりますので歯磨きの際に優しく磨くようにしましょう。とくに研磨剤入りの歯磨き剤を使う場合は注意が必要です。ステインの原因は飲食物によるものが多いため、食べた後に歯を放置しておかないことも重要です。可能なら食べた直後ブラッシングができると良いですが、難しい場合はうがいをするだけでも効果があります。早めに歯磨きやうがいをすることを意識しましょう。また、ガムなどを噛んで唾液分泌を促進することもステインの予防に役立ちます。どうしても落ちない場合にはぜひセルフホワイトニングを試してみてください。ホワイトニングやクリーニングにはさまざまな種類があってそれぞれの特徴がありますので当院にぜひ一度ご相談ください。